4月1日から上海の最低賃金は2,480元に

上海市は、2019年4月1日から月給ベースの最低賃金を2,420元から2,480元に引き上げられる。

2018年12月時点で、月給ベースの最低賃金が2,000元以上となっているのは、上海市、北京市(2,120元)、広東省(2,100元、深センのみ2,200元)、天津市(2,050元)、江蘇省(2,020元)、浙江省(2,010元)の6省市となっている。

上海市の月給ベースの最低賃金は全国トップであり、今回の引き上げにより2位の北京の最低賃金より360元高い水準となる。

上海市の法定最低賃金には、残業手当や交代制の深夜作業・危険作業などの特別手当、社会保険(養老保険、医療保険、失業保険など)、住宅積立金の個人負担分などは含まれていないため、企業はこれらを別途支払う必要があり、企業の実質的な負担は3,000元以上となっている。

なお、上海市は1993年に法定最低賃金制度を導入して以降、2009年を除けば毎年最低賃金の引き上げを実施している。2000年以降の上海市の月給ベースの最低賃金の推移は下表の通りである。約20年間で最低賃金は、2,035元増加の約5.6倍となっている。

月給ベースの最低賃金前年からの上げ幅
2000年445元22元
2001年490元45元
2002年535元45元
2003年570元35元
2004年635元65元
2005年690元55元
2006年750元60元
2007年840元90元
2008年960元120元
2009年960元0元
2010年1,120元160元
2011年1,280元160元
2012年1,450元170元
2013年1,620元170元
2014年1,820元200元
2015年2,020元200元
2016年2,190元170元
2017年2,300元110元
2018年2,420元120元
2019年2,480元60元


参考情報: 
4月1日起上海月最低工资增至2480元!

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